筋肉 上肢（肩・上膊・肘・前膊・手首・手・指）
烏口腕筋（うこうわんきん）
烏口腕筋（うこうわんきん、英: Coracobrachialis muscle）は、上腕の内側に位置する比較的小さな筋肉で、肩の動きに関与します。
特に、肩関節の屈曲（腕を前方に挙げる動作）や内転（体の中央に向けて腕を引き寄せる動作）を助けます。
構造と位置
- 起始: 烏口腕筋は、肩甲骨の烏口突起（うこうとっき）と呼ばれる部分から始まります。この烏口突起は、肩甲骨の前面にある小さな骨の突起です。
- 停止: 筋肉は上腕骨の内側に付着します。具体的には、上腕骨の内側中央部に停止します。
機能
- 肩の屈曲: 烏口腕筋は、肩関節を屈曲させる主な筋肉の一つで、腕を前方に持ち上げる動作を助けます。
- 肩の内転: また、腕を体の中央に向けて引き寄せる（内転させる）動作にも関与します。
- 肩の安定化: この筋肉は肩関節を安定させる役割も持ち、肩の動作がスムーズかつ安全に行われるようサポートします。
日常生活での役割
烏口腕筋は、物を持ち上げる、引き寄せる、押すといった動作の際に使われます。例えば、買い物袋を体に引き寄せる動作や、ドアを押し開ける動作で活躍します。
痛みや怪我
烏口腕筋は、繰り返しの動作や過度の使用によって痛みを感じることがあります。また、肩関節の前部に関連する痛みが発生する場合、烏口腕筋の炎症や緊張が原因の一つとなることがあります。肩のストレッチや適度なトレーニングが、筋肉の健康維持と痛みの予防に役立ちます。
トレーニングとケア
烏口腕筋を強化するためのエクササイズには、ダンベルやケーブルマシンを使った肩の屈曲や内転運動があります。また、肩の可動域を広げるストレッチも重要です。適切なケアを行うことで、肩の機能を維持し、怪我のリスクを減らすことができます。
上肢（肩・上膊・肘・前膊・手首・手・指）
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基礎知識
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