5.大腿四頭筋

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大腿四頭筋

大腿四頭筋(だいたいしとうきん)


大腿四頭筋(だいたいしとうきん、英: Quadriceps femoris muscle)は、太もも前面に位置する大きな筋肉群で、膝関節の伸展(脚をまっすぐにする動作)に主要な役割を果たします。
この筋肉群は、4つの異なる筋肉で構成されており、これらが共同して機能します。
 
大腿四頭筋の構造:
大腿四頭筋は、以下の4つの部分から構成されています。

  1. 直筋(Rectus femoris: 大腿部の中央に位置し、腸骨の前下部から始まり、膝蓋骨(膝の前面の骨)を介して脛骨(すねの骨)に付着します。大腿四頭筋の中で最も大きく、膝関節の伸展と股関節の屈曲に関与します。
  2. 外側広筋(Vastus lateralis: 大腿部の外側に位置し、大腿骨の外側面から始まり、膝蓋骨を介して脛骨に付着します。膝関節の伸展に関与します。
  3. 内側広筋(Vastus medialis: 大腿部の内側に位置し、大腿骨の内側面から始まり、膝蓋骨を介して脛骨に付着します。膝関節の伸展に関与します。
  4. 中間広筋(Vastus intermedius: 大腿部の中央に位置し、大腿骨の前面から始まり、膝蓋骨を介して脛骨に付着します。膝関節の伸展に関与します。

 
大腿四頭筋の主な機能:

  • 膝関節の伸展: 大腿四頭筋が収縮することで、膝をまっすぐにする動作(膝関節の伸展)が可能になります。これにより、立ち上がる、歩く、走る、蹴るなどの動作が行えます。
  • 股関節の屈曲: 直筋は、股関節を屈曲する動作にも関与します。例えば、脚を前に持ち上げる動作に寄与します。
  • 膝関節の安定化: 大腿四頭筋は膝関節を安定させ、正しい動作をサポートします。特に運動や負荷のかかる動作で、膝を保護します。

 
大腿四頭筋の役割:
大腿四頭筋は、日常生活やスポーツ活動において非常に重要な筋肉群で、脚の動きや力の発揮に直接関与します。特に、ジャンプ、スクワット、階段の上り下りなど、多くの動作において重要な役割を果たします。
 
大腿四頭筋を強化することで、膝関節の安定性が向上し、運動能力やパフォーマンスが改善されます。エクササイズやストレッチを通じて、この筋肉群を鍛えることが推奨されます。

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