筋(筋肉)部分断裂(肉離れ)

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下肢スポーツ障害

筋(筋肉)部分断裂(肉離れ)


病態筋部分断裂で、筋疲労(overuse)・筋柔軟性の欠如等がある場合筋 肉・筋線維が部分的に断裂することです。
 
ハムストリング(太ももの裏の筋肉)発生が圧倒的で、腓腹筋(ふくらはぎ)にも多く発生します。
程度は、微小なものから陥凹(皮膚の上からへこみが触知される)があるものまで様々です。 
 
通常2-3週間の安静が必要とされ、その後ストレッチングからリハビリテーションを初め、競技動作の再獲得練習(アスレティックリハビリテーション)を行い、6-8週間を目安に競技を再開します。


(にくばなれ)

(筋肉)部分断裂(肉離れ)


筋部分断裂(筋肉部分断裂)または肉離れとは主にふとももやふくらはぎの筋肉が部分的に断裂する状態を指します。
 
これは、筋肉の繊維が一部切れてしまうことで、痛みや機能の障害を引き起こします。主に急激な力や伸展によって筋肉が傷害されることが原因です。
 

原因

筋部分断裂は以下のような状況で発生します:

  • 急激な運動: スポーツや運動中に、急激な動きや不意の力が加わることで筋肉が断裂することがあります。
  • 過度のストレス: 筋肉に対して過度の負荷や反復的なストレスがかかると、筋肉の繊維が部分的に切れることがあります。
  • 筋肉の柔軟性の不足: 筋肉が十分にストレッチされていないと、急激な動きに耐えられず部分断裂を起こすことがあります。
  • 筋肉の温まっていない状態: 運動前に十分なウォーミングアップを行わないと、筋肉が準備不足で断裂するリスクが高まります。

 

症状

筋部分断裂の主な症状は以下の通りです:

  • 急激な痛み: 筋肉が断裂する瞬間に、強い痛みが走ることがあります。
  • 筋肉の腫れと青あざ: 断裂部分に腫れや青あざが見られることがあります。
  • 筋肉の硬直と痙攣: 断裂部分の筋肉が硬直し、痙攣を起こすことがあります。
  • 可動域の制限: 断裂した筋肉の動きが制限され、動かすと痛みが増すことがあります。

 

診断

筋部分断裂の診断は主に以下の方法で行います:

  • 問診と視診: 痛みの発生状況や症状を確認し、肉離れの疑いがある部位を視診します。
  • 触診: 断裂の部位を触って、痛みや腫れの状態を確認します。
  • 画像検査: 場合によっては、超音波検査MRIを使用して、筋肉の損傷の程度や位置を詳しく調べます。

 

治療法

筋部分断裂の治療は、損傷の程度に応じて以下の方法が取られます。
 

初期治療(R.I.C.E.

  • Rest(安静): 筋肉にかかる負担を避けるため、安静にします。
  • Ice(冷却): 腫れや痛みを軽減するために、冷却パックを使って冷やします。
  • Compression(圧迫): 腫れを抑えるために、圧迫バンデージを使用します。ただし、血流を妨げないように注意が必要です。
  • Elevation(挙上): 腫れを抑えるために、患部を心臓より高い位置に保つことが推奨されます。

 

追加の治療

  • 疼痛管理: 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛薬を使用して、痛みや炎症を軽減します。
  • リハビリテーション: 筋肉の回復を促進し、柔軟性や筋力を取り戻すために、ストレッチや筋力トレーニングを行います。理学療法士による専門的なリハビリも有効です。
  • 筋肉のサポート: 筋肉に負担がかからないように、適切なサポーターやバンデージを使用することがあります。

 

予防

筋部分断裂を予防するためには、以下の点に注意が必要です:

  • 十分なウォーミングアップ: 運動前に筋肉を十分に温めることが重要です。
  • ストレッチと柔軟性の維持: 筋肉の柔軟性を高めるために、定期的にストレッチを行います。
  • 適切なトレーニング: 運動やトレーニングを徐々に増やし、筋肉を適切に鍛えることが大切です。
  • 適切な休息: 筋肉が回復するための十分な休息を取ることも、怪我の予防に繋がります。

 
筋部分断裂は適切に治療とリハビリを行うことで回復することができますが、無理をせずに安静にし、早期の対処を行うことが重要です。