前十字靭帯損傷

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膝関節障害

前十字靭帯損傷


膝靭帯群の親分的存在で、2本の十字靭帯(2本が cross して十字靭帯)の前の靭帯を指します。
 
脛骨(すねの骨)の前方移動を制御する役目をもっており、完全断裂では脛骨は前(内)方に脱臼します。この状態が所謂“膝くずれ(Giving way)で、スポーツ活動を継続できないことから手術(再建術)を必要とします。部分損傷は保存的に治療可能です。 
 
完全断裂の臨床像の特徴は、一旦断裂しても1-2ヶ月で痛みもなくなり、治ったと錯覚してスポーツを再開すればとたんに膝くずれが起こり、繰り返すごとに他の組織(半月板等)が二次的に損傷され“前十字靭帯不全膝”という病態を形成します。 専門的診断・治療が最も必要な靭帯の1つです。
 


 

膝構造図

(ひざかんせつぜんじゅうじじんたいそんしょう)

膝関節前十字靱帯損傷(ACL) 


前十字靭帯ACLAnterior Cruciate Ligament)損傷とは、膝関節にある主要な靭帯の一つである前十字靭帯が部分的または完全に断裂する怪我のことです。
 
前十字靭帯は、大腿骨と脛骨を結びつけ、膝の安定性を保つ重要な役割を果たしています。ACL損傷は、スポーツ活動中に膝に強い衝撃が加わったり、急激な方向転換やジャンプの着地で膝がひねられたりすることでよく発生します。
 

主な症状

  • 急激な痛み
  • 膝の腫れ
  • 膝関節の不安定感(ぐらつく感じ)
  • 可動域の制限

 

原因

  • スポーツ(特にサッカー、バスケットボール、スキーなどの高強度な動きの多い競技)
  • ジャンプ後の不適切な着地
  • 突然の方向転換や急停止
  • 膝に対する直接的な衝撃

 

治療法

  • 保存療法: 軽度の損傷では、リハビリや物理療法を通じて回復を図ることができます。
  • 手術: 完全に断裂した場合、靭帯を再建する手術が一般的です。その後、リハビリを行い、通常6か月〜1年ほどでスポーツ復帰が可能となることが多いです。

 
前十字靭帯損傷はスポーツ選手に多い怪我ですが、日常生活でも起こることがあります。早期診断と適切な治療が重要です。